ニュースレター Vol.121

商品導入

ビスカ商品導入クリニック:ゆうひま動物病院様

千葉県・房総半島の中西部に位置する木更津市。豊かな自然と温暖な気候、さらに東京湾アクアラインを利用すれば東京駅まで40分というアクセスの良さから、リモートワークをしながら自宅の庭で飼い犬とのんびり…という暮らしを求めて移り住む方も増えているようです。

 

今回ご紹介する「ゆうひま動物病院」は、三井アウトレットパーク木更津のそばに2021年2月に開院したばかり。ペットの高齢化に伴い、がんを患う犬や猫も増加傾向のため、腫瘍科診療を専門とする猪狩皓介先生は地域の方々から早くも頼りにされています。

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1: 小さなカウンターがあり、まるでカフェのようなホッとする空間が広がっている受付。ナチュラルな木目を活かした優しい雰囲気に包まれてリラックス。

2:獣医師になって10年目という猪狩先生は、穏やかで話しやすい雰囲気。日本獣医がん学会の獣医腫瘍科認定医であり、犬や猫のがんのエキスパートです。

3: アクアラインとつながっている「木更津金田IC」そばの県道沿いにあり、駐車場も8台分完備。カフェ風のシックな外観と、手書き風の看板が目印です。

ゆうひま動物病院

千葉県木更津市金田東 4丁目12 - 8

https://www.yuhima-ah.com/

HPデザインのクオリティと価格のバランスが「ちょうど良い」

木更津周辺を“開業先”としてリサーチしていた際、まずは自身の愛犬を連れて散歩してみたという猪狩先生。愛犬家たちに声をかけられ話が弾むなか、動物病院の選び方を聞くと、ホームページを参考に選んでいる方が多かったとのことです。

 

「とはいえ、自院の規模を考えると、あまり凝った作りのホームページにするよりは、情報をなるべくわかりやすい形で発信するほうが重要だと感じました」。そこで、デザインのクオリティや見やすさ、価格とのバランスが“ちょうど良い”ことが決め手となり、ビスカに制作を依頼。

 

「打ち合わせはオンラインでしたが、スムーズでしたね。当院が専門とする腫瘍科診療についても、イメージを話すだけで、しっかり形にして提案してもらえたので心強かったです」。保守の対応についても「予防接種のお知らせなど対応が早かったので、安心しておまかせしています」。

 

最近はホームページを見て来院される方も増えてきたそうです。

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互いの気配に敏感な犬や猫のために、なるべく離れて待てるよう設計された待合室。

『POMRシステムカルテ』を情報共有ツールとして活用

『POMRシステムカルテ』は、動物たちの検査から診断、治療までの過程を流れに沿って記載できる、ビスカの隠れたベストセラー商品です。猪狩先生は電子カルテも検討されたそうですが、「実は根っからのアナログ人間なんです。

 

診察しながらパソコンに入力するのは大変なので、さっと記入できて誰でも容易に確認できる紙カルテが、やはり便利ですね」と、以前の勤務先でも使われていたPOMRシステムカルテとカルテファイルを採用されました。ゆうひま動物病院では、飼い主さんが記入した『初期質問票』を基に診察して、『マスターシート』や『プログレスシート』へは診察後にスタッフが転記しています。

 

「入院中の体調変化などもカルテに細かく記録し、スタッフや飼い主さんとも情報をしっかり共有することは、トラブル回避にかなり重要だと痛感しています」『POMRシステムカルテ』は、情報共有の要として今や欠かせないアイテムだといえそうです。

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術後管理にも力を入れており、酸素や温度、湿度を調整できる「集中治療室」を設置。

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ビスカオリジナルの「POMRシステムカルテ」を愛用。ゆうひま動物病院では、飼い主さんが記入した「初期質問票」を表紙にしてカルテを管理。多頭飼いの場合は、同一の飼い主さんのカルテフォルダーで頭数分の「マスターシート」を保管。

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開院前に、開院と内覧会のお知らせチラシを病院から半径1.5㎞の範囲にポスティング。チラシを手に、近隣のペット愛好家の皆さんが来院される良いきっかけに。

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木目が印象的な院内の内装に合わせ、ホームページは旧セミオリジナルの「カフェ」デザインに。オプションで「スライドショー」を追加し、動きのあるページに。

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診察券や名刺などもビスカで制作。「見た目のイメージを統一することで、トータルブランディングにつなげられました」。

情報をオープンにしながら、日々真摯に、誠実に対応

獣医腫瘍科認定医として手術を数多く手がける傍ら、大学の研究協力員もされている猪狩先生。「自分が飼い主だったら、病院の奥で何をされているかわからないのは不安です。だから入院中は、“診察時間内であれば、いつでも面会に来てくださいね”と積極的に声をかけています。

 

来られない場合も、日に一度は電話で様子をお伝えするようにしているんですよ」。あらゆる情報をオープンにし、飼い主さんとのコミュニケーションの機会を多くとることは、「お互いの認識の齟齬を防ぎ、不安を払拭する最善の策」と考え、日々真摯に対応されています。土日祝も19時まで診療、時間外の緊急対応にも応じるなど、まさに“頼れる存在”として地域の方々から支持を得ている、ゆうひま動物病院。

 

「大きくするつもりはあまりないんです。これからも自分の目と手が行き届く範囲で、地道にやっていきたいですね」と穏やかにお話しされる様子に、誠実さと頼もしさを感じた取材でした。

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内視鏡や超音波など設備も充実。動物たちに負担のかからない診療を心がけている。

先生のもう一つの顔

院名の由来にもなった「ゆうひ」ちゃんと「ひまわり」ちゃん、そして「凪(なぎ)」ちゃんの3頭を連れて、休日はドッグランへ。「普段は忙しくてかまってあげられないので、思いきり遊ばせることが自分の癒しになっています」。

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記者よりひとこと

まだお若いですが、地に足がついていて実直な印象の猪狩先生。術後管理の重要性や飼い主さんの不安な気持ちを知り尽くしているからこそ、現在の“誠実な診療スタイル”が確立されたのではないでしょうか。

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