ニュースレター Vol.113

CEOメッセージ

代表からのご挨拶 どんな状況でもポジティブに

私はユダヤ教の信者ではないのですが、今回はユダヤの教えについて話してみたいと思います。ユダヤ人は世界に1400万人しかいないのに、ノーベル賞の 全受賞者のじつに2割がユダヤ人なのはご存じでしょうか?

どうして彼らはそんなに優秀なのか、その秘 密が純粋に知りたくて、この本を読み始めました。

ユダヤ教では、『タルムード』(ラビと呼ばれる僧侶 たちの口伝)が聖典とされており、そこには生活の規 範や人生の知恵となる格言や小話が記されています。

ひとつ、おもしろい小話を紹介しましょう。あるとき貧しい男がラビを訪ね、「うちは貧乏で子どもが 多く、妻は悪妻でどうしようもない」と訴えました。するとラビは、外で飼っているヤギを家の中で飼い なさいと助言します。男は翌日さっそく、「家の中に 悪妻とヤギがいて、もう耐えられない!」と訴えるのですが、次にラビは「ニワトリも全部家に入れなさ い」と助言し、男はニワトリ10羽を泣く泣く家で飼うことになります。もちろん家の中はめちゃくちゃになり「世界の終わりだ!」と男は嘆くのですが、そこでラビが「では、ヤギもニワトリもすべて外に出してよい」と許した途端、男はキラキラと満ち足りた 様子で、「わが家はいまや宮殿のようです!」とあまりの快適さに喜んだという話です。

この小話から私たちが学ぶのは、とらえ方ひとつ で物事の見え方は大きく変わる、ということです。このようにユダヤ教では、物事を常に別の角度から見ることで、どんな状況でも楽観的に生きることを『タ ルムード』を通して叩き込まれます。ユダヤ人が過 酷な迫害を被ってもなお、数多くの成功者を輩出してきたのは、このポジティブな「発想の転換力」に秘 密があるといえるのではないでしょうか。

また、ユダヤ教ではハムを食べるのはタブーですが、やむを得ず食べないといけない場合は、「どうせなら 笑って食べろ、楽しめ」という教えに従うそうです。 いかなる時もユーモアと合理性を忘れないユダヤ人の教え。私たちも見習うべきヒントになりそうです。

代表取締役

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